ひとり目の天使が10歳になりました。
なんと濃密で変化に富んだ10年だったことかと思っています。
かけがえのないすてきな存在であることを
折に触れ伝えたくて
毎年誕生日に伝える お誕生日の物語がこの本に載っています。
日本のシュタイナー幼稚園
高橋弘子著
水声社
遠い遠いお空の向こうの天国の子どもたちが
お星さまからお星さまへと続く天の階段を通って
長い長い旅をする・・・
星々から贈り物をもらって
この地球にやってくる様子が書かれた静かな美しい物語
娘が通っていた幼稚園の粛々と美しく
愛に満ちたお誕生日のことを思い出します。
~シュタイナー園では保育中に保護者が保育室に入ることはありませんが
自分の子どものお誕生日の日だけは 素朴な焼きっぱなしのケーキに添える
クリームやジャム、フルーツなどを持って
お誕生日のお祝いに参加します。
守護天使に導かれて歩いてきたあとに先生がお誕生日の物語を語ってくださいます。
先生やおともだちからはお花をいただき
特別に同席が許された母は
産まれてきてくれた日のこと どれほどうれしかったのかなど
みんなの前でお話するのです。
10歳のお誕生日
娘はずいぶん大きくなったけれど
幼稚園の頃から変わらずのお決まりのスタイルとなっている
やわらかなシルクのスカーフを頭にふわりと巻いた
天使の装いを準備していてほっとしました。
ろうそくを灯し
グロッケンを鳴らして
導きの天使役は弟
そして娘が座る椅子は金色の布を巻いてあります。
誇らしい表情で座る娘
涙をこらえてお話を語る私・・・
一部ご紹介すると
「まもなく、私は地球への扉を開ける。 お前は地上に生まれるのだ。 お前の背にある黄金の翼と、 その美しい天の衣を私はしばらくあずかっていよう。 お前が一生懸命地上で生きて、 ふたたびこの門を通って天国へ帰ってくるまで。 さあ、お行きなさい。 お前は、もういままでのように 私をよく見ることはできないだろうけれども、 私はいつもお前のそばにいて、お前を守っていよう。」
大切な天使の黄金の翼
私には今も見えているよ
ずっとずっと
すこやかに
しあわせにね
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